mas ciclismo .... 2009 ツール・ド・フランス 便り

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2009年7月9日 ツール第6ステージ : ジローナ 〜 バルセロナ <スペイン>

本日印象に残ったシーン。写真はラスト450m地点。ゴール直前というわけではないけれど、この必死の形相。左からランス、 白ジャージのマルティン、ライプハイマー、コンタドール。 高速のゴールシーンでは、スプリント勝利を狙っているわけでない選手とはいえ、すごい集中力の表情を見せるものだ。


同じく450m手前。優勝したフスホフト(白いサーベロジャージ)とその左ラボバンクのフレイレはこの位置。フスホフト 、いいポジション。デイヴィッド・ミラーはそのまま行くかと思ったけれど、プロトンの勢いはすさまじく、ひとたび吸収されると あとはあっという間に後方に流されてしまった。

緑ジャージのカヴェンディッシュは右後方。出遅れた。

結果は、手前ノルウェーのフフホフトがラボバンクのフレイレを下すのだけど、 ゴール地点にはノルウェーからの応援団が陣取っていて、スプリント争いが開始する前から、 あたかもこの日の彼の優勝を予期しているかのような フィーバー振りだった。

ツールでは、直線的に上昇気流というのはありえない。いい日と悪い日が乱高下するのが普通。 昨日ヴォクレールが優勝を果たしたブイグテレコムは今日は落車の不運に見舞われ遅れて塊でゴール。

ラスト5kmぐらいで場内アナウンスが「アラシロ落車!」と連呼していた。ドキっとしたけれど、 新城幸也選手はしっかりした 表情でゴール地点にやってきた(写真)。トロフィモフが脚から流血。


本日印象に残ったこと、その2。コンタドールの人気ぶり。大声援が会場にこだました。 もうほかのスペイン人選手とはまるで違う次元のヒーローぶり。

こんなおじさんまで現れた(写真)。このとき、コンタドールはスタート地点に向かうため、急いで 漕いでいたのだけど、おじさん、腕をとってしがみついてしまった。 係員の制止も聞かずに「一緒に写真に収まってほしいんだ」と懇願。 コンタドール、地元の熱烈ファンとあって、嫌な顔もせず写真に収まっていた。

こういう手荒なことをするのもスペインっぽい気もするし、それにいきり立つわけでもなく、 うまく対処したコンタドールの様子には、貫禄すら漂っていた。

スタート地点ジローナはアメリカ人選手のコロニーと化している。ヴァンデヴェルデもこの地在住。 知り合いの子供たちが横断幕をもって応援に駆けつけた。

フミは今日も海外メディアのインタビューを受けていた。目標は?の問いに、「区間優勝」と。 特に狙っていくステージは?などという質問も飛んでいた。私もその後フミと少し言葉をかわし、 昨日の飛び出しの話を聞いたりした。

スタート地点。

今日の感動その3。初バルセロナ!今日の舞台はモンジュイックの丘。 モンジュイックのヒルクライムレースが毎年開催されるので有名。 ここがあの丘なのか、と感動。とにかく水をなみなみとたたえた一帯は 圧巻としか言いようがない。

雨上がりの丘。噴水があちこちであがり、カルキの臭いがむんむん充満していた。 ここまで水を撒き散らさなくても、と思うほどダイナミックに噴水がわきあがり、 豪快な町だなぁ、という印象。

プロトンが到着する前は、激しい大雨だったバルセロナ。ゴールの頃には完全に止んでいたけれど、 足元はぬかるみ、泥んこになってホテルに帰った。丘を下る途中の道が人間で大渋滞となり、獣道のような 道を通って下るほか、前に進む手段がなかったせいだ。


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