mas ciclismo .... 2009 ツール・ド・フランス 便り

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2009年7月8日 ツール第5ステージ : ル・キャップ・ダグ〜ペルピニヤン

ラスト250m地点のヴォクレール。後ろを振り返り、勝利を確認。単独でゴールをおとしいれ優勝した。 こういう闘志あふれる逃げはヴォクレールの真骨頂ともいえる。

追っ手が追いつかないことを確信して、ゆっくりと心の中で勝利の美酒に酔いしれるかのような 満足げな表情を見せ、考え抜いたかのようにガッツポーズを決める。 エスケープゴールはスプリントゴールとはまた一味違う楽しみがあることを今日は再確認した。

写真は2002年のヴォクレール。ベルギー一周にて。敢闘賞でもらった花束を少年にあげているシーン。

花を少年に渡す心の優しいこの若手は一体誰だろう?と出走リストで確認し、初めてこの選手=ヴォクレールのことを知った。あれから7年も経つのか。

なんだか感慨深いな。

ゴール前250mの段階では、スキルシマノのティマーがまだ必死で逃げていた。 集団に吸収されたのはこの直後。

ヴォクレールがゴールラインを踏んだ頃、後方では熾烈なスプリント争い。 カヴェンディッシュがグリーンジャージを狙っている証拠に、優勝はなくともポイントを稼ごうと 必死になっている姿がある。

周囲はみなカヴェンディッシュを相当警戒している。それでも包囲網を突破するのだから、たいしたもの。ボーネン、フレイレ、 ナポリターノ、ベンナーティ(余り調子はよくないそうだけど)らスプリンターたちは、これからどうやって カヴの牙城を崩すのか。

ゴール手前400m地点のヘースィンク。途中でクラッシュしたものの、なんとか今日のレースだけは終えようと必死の姿。 解説者も褒め称えていた。

ゴールラインを割ったあとのヘースィンク。左手はハンドルにかけることができない。 診断が下る前から、「手首を骨折した模様」、と伝えられていた。TVカメラが必死で姿を追っていた。

すぐさま病院へ直行し、スキャンで骨折が確認されてリタイアが決定した。

レースを終えたビンゲン・フェルナンデスに、女の子が、「ゼッケン頂戴」とせがんだ。(写真は、女の子がかがんで、ビンゲン のゼッケンをはずしているところ。)なんだかまんざらでも ない表情。そのあと、笑えるやりとりも。

女の子:「(ゼッケンをはずした後の)安全ピンはいる?」
ビンゲン:「ああ、これは大事だからそれまで持っていかないでね。」

レースを終えたランスはこの表情


さて、本日はスタート地点にいけず、スタート後10km地点でプロトンがくるのを3時間待った。 集団でやってきた一行の先頭をスキルシマノが占めていた。TTTでは不運に見舞われたものの、 笑顔全開の人もいて、チームの雰囲気は悪くなさそう。今日もTVでは、存在感を示すスキルシマノの ワイルドカードによるツール出場が妥当であったことをしきりに伝えていた。

ツールには仮出走地点とリアルスタート地点の2つがあり、今日は私がいた場所が偶然リアルスタート地点だった。 いわゆる「キロメーターゼロ」というやつ。仮のスタート地点からここまで移動して、キロメーターゼロの地点で実際のレース=タイム計測が開始。

とはいっても、この0km地点で選手は止まることなく、そのまま通過していくだけなのだけど。

リアルスタートの地点を通過していく選手たち

km0のすぐ手前に踏み切りがあり、プロトンはストップさせられた。

列車通過


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