mas ciclismo .... 2009 ツール・ド・フランス 便り

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2009年7月6日 ツール第3ステージ : マルセイユ 〜 ラグランドモット

再び写真が1日遅れになっているけれど、昨日の朝、モナコのスタートをきった一行の様子から。 斜面にひしめくマンション群をバックグラウンドに、フミがやってきた。

生憎、幸也選手は道の逆側で、写真に収められず。今年総合上位と新人賞の白ジャージ候補アンディ・シュレックは笑顔で。

世界に名だたるモナコのカジノの脇を通過するプロトン。 昼間は比較的カジュアルな格好をしていても、夜になると、突如みんなカクテルドレスやフォーマルなスーツ姿となり、 こうした夜の社交場の顔が本当のモナコなのだろうな、と思う。


さてここからは本日第3ステージの写真。

カヴェンディッシュのバイクのモチーフは空軍。昨日の1勝で、フレームには、さっそく翼のはえた「1」 の文字が刻まれた。(一番左の写真。)

メカニックに、一体いくつ、この勝利マークをつけるのが目標なのか? と聞いたら、「フレームを埋め尽くすほど、めいっぱいに入れたい」、と。

その半日後には、結局またカヴェンディッシュが勝って 2つ目の勝利マークの準備が行われることになったわけだけど。

引退してもなお、インドゥラインとともにスペインを代表する人気者ペドロ・デルガド。 相変わらず自国TVとラジオの仕事をしている。 とはいえいまもインタビューをされる側でもあり続ける。今日はフランス語でインタビューを受けていた。 自転車を辞めた途端太る人もいるけれど、彼は「遺伝的に」太りにくい体質なのだと。

プロトンのボス、ランスが壇上に。出走ぎりぎりのタイミングで登場し、すでに出走サインパネルは撤去されていた。 その場でサインすることはなく、ファンに手を振るだけで降壇。サインはその後したのかもしれないけれど、余りに 遅い登場で、罰金対象の可能性あり。

もっともランスのカムバックばかり取り上げる、という選手からの批判の声が 出始め、海外のマスコミも、そろそろランス以外のネタを模索中。そのせいなのか、日本人のツール出場について 今日も私はインタビューを受けた。スイスとフランスの雑誌から。

出走サインも板についています、新城幸也選手。

フミはマルセイユのクラブチーム ”ラ・ポム”で走っていたためこの地には知り合いがたくさんいる。 今日はたまたまフミのマルセイユのクラブチーム時代の知人という人3人ほどと話をすることができた。評判はすこぶる良い。 みなお世辞抜きで、口々にフミのことをほめていた。地元の人たちからずいぶん可愛がられていたのだなぁ、と実感。

フミだけでなくおととい話を聞いたブイグ関係者による幸也選手評もそうだけど、 現地の人たちから2人は人格面でもいい評価をもらっている。聞いていて同じ日本人としてうれしいし、すがすがしい思い。

新チームH2O設立話が水泡と帰して、監督になるはずだったフレデリック・モンカッサンの去就が気になっていた。

かつて広報を努めたCAもチーム解散だし、ナショナルコーチの地位も、新チーム結成話が持ち上がったときに手放した。

今年は会場にはいないなか、と思ったけど、TVの仕事をしていた。人望の厚い人は仕事に困らない。

で、そのモンカッサンの脚を見ると、真新しい傷があった。ということは、今もきっとバイクで走っているのだろうな、 などと思った。

■ ■ ■ レース ■ ■ ■

カヴェンディッシュが2連勝し、コロンビアの奮闘振りに目を見張った第3ステージ。さらに、プロトンが分断した後、前のグループにスキルシマノが 別府選手を含む複数選手を送り込んでいた場面で、解説者が、「スキルシマノ、すばらしい働き」と、エールを 盛んに送っていたのが印象的だった。

カヴェンディッシュが2勝目をあげた点は驚きではないけれど、コロンビアがこれほど揺さぶりをかけてくるとは 。

写真は今日のスタート前のコロンビア軍団。団結力を強調していた。 レース後のコメントによると、 あの分断は風のせいで、最初から意図したものではないとのことだった。また、スキルシマノのニュースレターでも、 この風の存在がレースを左右したとのこと。今日は風を味方につけたチームが勝った。

それにしてもランスが前のグループに入った一方で、コンタドールが後ろに取り残されたことでランスが総合3位に浮上。 アスタナの主導権争いが面白くなってきた。


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